「便潜血反応検査さえしておけば大丈夫!」本当に???
2019年02月25日
会社の健康診断や人間ドックなどで見かける「便潜血反応検査」。
皆さんはこの検査さえしておけば大丈夫❗️と思っていませんか?そんな方は要注意です⚠️
便潜血反応検査
便潜血反応検査とは、大腸がんを診断する検査の一つとして行われています。
大腸ガンの多くは大腸(下部消化管)の出血を伴うので、便に血液が混入しています。
この検査では便中に混入した血液(ヘモグロビン)を検出し、大腸での出血の有無を確認しています。
《方法》
✅検便(検便容器を持って帰り1日、または2日便を採取します)
《特徴》
✅上部消化管(食道・胃・十二指腸など)からの出血の影響を受けず、大腸がんなどによる大腸出血の診断に有用である。
(上部消化管からの出血が便潜血反応に影響する、という意見もございます)
✅痔などの肛門出血や大腸がん以外の病気(大腸ポリープ・大腸炎など)でも陽性(+)となる場合がある。(女性では月経血も)
✅早期の大腸がんでは陰性(-)となることが多い。
上記にあるように非常に簡単な検査となっており、広く普及しておりますが、
特徴の3番目「✅早期の大腸ガンでは陰性(-)となることが多い。」は注目すべき点となっております。
便潜血反応検査はその名の通り「便に血液が混じっているか否か」を調べる検査であり、厳密には「大腸がんであるかそうでないか」の検査ではありません。便潜血反応検査が陰性であった場合にも、大腸がんであることを否定することができないからです。
実際に当院に来院された患者さまのなかには
「毎年便潜血反応検査を行っており結果は陰性であったが、最近お腹の調子が悪い」と受診され、
大腸内視鏡検査を行ったところ大腸に進行がんが見つかった方もいらっしゃいます。(40代男性の方)
いま一度、便潜血反応検査を過信してはいないかチェックしましょう❗️
便潜血反応検査陽性の場合
便潜血反応検査陽性で「要精密検査」となった方は大腸内視鏡検査を受けていただきます。
大腸内視鏡検査は検査前に下剤を飲んでいただき、腸の中を全て綺麗にしていただいた後検査を行いますが、当院は「トイレ付き完全個室の前処置室」を完備しておりますので、他の患者さまの目を気にせず前処置を行っていただくことができます。
また当院は眠ったままの検査を行っており、患者さまに優しい検査を心がけておりますのでご安心ください。
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