サバのお刺身で胃痛!まさか!!
2019年07月09日
内視鏡week1日目です!本日は非常に身近なこの話題から🐟🐟
サバのお刺身で胃痛!まさか!!
夜中から続く胃痛のため来院されました。夕食にサバのお刺身を食べたとのことですぐに胃カメラを行いました。
胃の中を丁寧に観察していくと胃壁に噛み付いたアニサキスを認めました。
実際に当院で撮影した画像がこちら・・・
①胃壁に噛み付いたアニサキス(矢印)
*青色の色素を撒いています
②鉗子で摘みゆっくり引っ張ります。
③やっと離れました
アニサキスという寄生虫の名前を聞いたことがある方は多いと思います。
もともと、サバやサケ、アジやイカ等の魚介類の内臓に寄生しておりそれらの魚介類を生のまま食べると、このアニサキス幼虫が人の胃壁などに食らいついて胃痛を引き起こします。人体の中でアニサキスは1週間程度で死滅しますが、それまで痛みが続くケースもあります。胃カメラを使ってアニサキスを除去すれば痛みはすぐに消失します。
アニサキスを防ぐために大切な点
①サバ等の生魚を食酢に付けてもアニサキスは死なないこと
②2日間冷凍もしくは70℃以上の加熱で死滅すること
これらの点を踏まえて料理することが大切と思います。
また、アニサキスは体がちぎれると死んでしまいます。ですので、よく噛むことも予防につながります。