⚠️食中毒に注意⚠️
2019年05月20日
食品、調理器具の管理は徹底していますか?
実際に全国では食中毒に関するニュースが出てきています。
冬場はもちろん、やはり今後暑くなるこの季節。再度確認しておきましょう!
食中毒の分類
細菌性食中毒
細菌が原因となり引き起こされる食中毒で夏季に多く発生し、食中毒の70~90%を占めます。何に感染したかによ「感染型」と「毒素型」に分けられます。
感染型 | 毒素型 |
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飲食により摂取した細菌が腸管内で増殖することで発症する、あるいは食べ物の中で細菌が増殖してしまい、その食べ物を食べたことにより発症する食中毒で、代表的な原因菌としてサルモネラ、カンンピロバクター、腸炎ビブリオ、病原性大腸菌などがあります。 |
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ウイルス性食中毒
ウイルスが蓄積している食品の飲食や感染者を媒介にして付着したウイルスが口に入ることで引き起こされる食中毒で、その大部分がノロウイルスです。
ノロウイルスはヒトの腸管のみ(小腸粘膜の上皮細胞)で増加し、感染を拡大させていきます。ウイルス10個程度でも発症してしまうほど感染力が非常に強く、予防を心掛けていたとしても様々な感染経路によりいつの間にか感染してしまうことがあります。ノロウイルスは遺伝子型がいくつもあり変異していくため、ノロウイルスに一度感染しても繰り返し感染、発症します。
ノロウイルスに対する有効な薬剤やワクチンは作られていないので感染した場合は対症療法を行います。
ウイルスの構造からエンベロープ(脂肪・タンパク質・糖タンパク質からできている膜)のあるウイルスとないウイルスに分けられ、ノロウイルスはノンエンベロープウイルスです。
ノンエンベロープウイルスはダメージを受けにくく、塩素以外のアルコール消毒剤が一般的に効きにくい傾向にあり、消毒剤がノロウイルスに効きにくいのもそのためです。
食中毒予防の3原則
食中毒を予防するうえで、調理にあたっては清潔・迅速・加熱または冷却を心掛けます。
これは、食中毒を予防するうえでの3原則といわれています。
⑴清潔(細菌による汚染を防ぐ⇒菌を付けない)
調理や食事の際は手をよく洗い、生の魚や貝類、肉、卵などに触れた後は、手を洗ってから次の調理に移るようにします。
包丁やまな板などの調理器具は洗剤を使用してよく洗い、清潔にします。特に、魚や貝類、肉などを切った包丁やまな板などは、その都度よく洗いましょう。熱湯をかけてから使用するとより安全です。
生で食べる野菜や果物は中性洗剤を使って洗い、すすぎ洗いを十分にします。買い物の際、魚や肉はビニ-ル袋やラップで包装し、ほかの食品に触れたり、冷蔵庫の中で汁が流れ出てほかの食品が汚染されないようにしましょう。
⑵迅速(速やかに調理し、速やかに食べる⇒菌を増やさない)
魚や肉は調理する直前まで冷蔵庫に保管し、魚や貝類は流水で洗ってから調理します。
食品は新鮮なうちに調理し、料理は作ったら直ぐに食べるようにします。調理済みの食品や弁当などは、買ったら直ぐに食べましょう。
⑶加熱または冷却(細菌を死滅させ、または冷却して菌の増殖を防ぐ⇒菌を殺す)
調理に当たっては、材料の中心部まで熱が通るよう十分に加熱します。特に、挽き肉や卵を使用した料理は生焼けや半熟に注意し、肉の生食は避けましょう。
残った料理や材料はラップなどをして速やかに冷蔵庫に保管します。
細菌の多くは冷蔵庫内では、増殖しませんが、低温菌といわれる一部の細菌は増殖します。夏の時期は冷蔵庫の利用が増加し、多く詰め込んだり、ドアを開ける機会が増加し、冷蔵庫内の温度が高くなりやすいので過信は禁物です。
時間が経ち過ぎたら、思い切って捨てましょう。少しでも怪しいと思ったら、食べずに捨て、口に入れるのは止めましょう。
庫内は清掃や消毒を心掛け、いつも一定の温度に保たれているかどうか注意し、食品は衛生的に保存しましょう。
医療機関受診の目安
一般的には
・水分の補給ができない場合
・1日に10回以上嘔吐、下痢がある場合
・激しい下痢などがある場合
・血便など便に血液が混じっている場合
・腹痛が続く場合
・呼吸が不安定、意識がが朦朧としている場合
・ぐったりしている場合
・高熱がある場合
とされていますが、点滴や服用により自然治癒と比べ早く改善が可能になり、脱水による重症化を避けることができる為、できるだけ早い受診をおすすめしております。
「食中毒かな?」と思ったら、まず医療機関を受診しましょう。
当院ではご予約不要、診療時間内でしたらいつでも受け付けておりますのでご利用ください。
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キャビネットの紅葉も美しい緑色となりました。新緑が美しい季節ですね。