受診の遅れでがん進行の懸念も。
2020年11月09日
立冬(11/7-11/21)|山茶始開(つばきはじめてひらく)
立冬も過ぎ暦の上では冬となりました。山も少しずつお化粧をはじめましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
さて、新型コロナウイルス感染症が拡大しているいま、検診を受けに行くのが怖いという人も少なくないでしょう。しかし、がんの治療においては早期発見がカギを握ります。胃がん、大腸がんのがん検診は、昨年対比で実に8〜9割の減少幅となっています。
早期がんであるステージⅠと進行がんであるステージⅣの5年相対生存率は以下のとおりです。
- 大腸がん ステージⅠ 98.8% → ステージⅣ 23.1%
- 胃がん ステージⅠ 97.2% → ステージⅣ 7.1%
このように、早期で発見できたがんの場合は、多くのがんで高い生存率を示しているにもかかわらず、同じ部位であっても、進行して見つかったがんは生存率が大きく低下してしまいます。つまり、仮にがんになってしまったとしても完治を目指すには、できるだけ早い時期に発見し、適切な治療ことが必要なのです。ほとんどのがんは、とくに初期では自覚症状なく進行するので、ステージⅠやⅡといった早期で発見するためには、適切ながん検診を定期的に受けることが重要となります
当院ではコロナウイルス感染防止の為、アルコール消毒、マスク、エプロン、フェイスシールドなどは勿論、待合室・診察室にクリーンシステム35M(病医院専用高性能空気清浄装置)を設置しみなさまに安心して受診していただけるよう院内環境を整えています。
コロナウイルスを恐れるあまりがん発見が遅れる事の無いよう積極的にがん検診、内視鏡検査を受けられますようお願いいたします。
これから寒さも増してきますのでこれまで以上にお体お大切にお願い致します。